カテゴリー : 2013年 3月

お大師さまのおことば

「煩悩(ぼんのう)あって よく解脱(げだつ)の為に以って(もって)因縁(いんねん)となる」

煩悩は解脱(さとり)の為の因縁となる
煩悩の原因は「自己に対する甘え」です。煩悩の退治が解脱(さとり)への道です。しかし煩悩が多くても心配いりません。「氷多きに、水多し」煩悩の氷が多ければ多いほど解けた時のさとりの水も多いのです。
京都 東寺「お大師さまのおことば」より

ひな祭りと桃の花

3月3日は、ひな祭り。なぜ桃の花を飾るのでしょうか?1カ月遅れの旧暦ならサクラも咲く頃なのに…?それは古代中国では、吉兆を占うことから桃という字があてられたよです。また、桃の花は、明るく、春早くに咲き、陰気な冬を終わらす陽の花とみられたそうです。陽のパワーがいっぱいということです。病気や魔物は陰であり、それをはらうには陽の力が必要であり、桃はそれを備えているとみられたそうです。日本でも桃太郎の鬼退治がそこから作られたようです。女の子の健やかな成長を願い、邪を退けるには、桃の花は華やかでふさわしといえるでしょう。(東京農業大学 湯浅教授の手記より)